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ネットオークションで落札して代金を振り込んだのに、商品が送られてこない！

	ネットオークションで落札して代金を振り込んだのに、商品が送られてこない！
	インターネットには様々なオークションのページがあります。オークションのページに欲しかった品物が出品されていたので入札したところ、首尾よく落札、代金は前払いと指定されていたので、出品者が指定する口座に振り込んだにもかかわらず、いつまで待っても品物が送られてこない、などというトラブルが増えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オークションとは、出品者が出品した品物を競り落として購入することですが、インターネットオークションは、この行為がインターネット上で行われる点を除いて通常のオークションと相違ありません。したがって、その品物をインターネットオークションで競り落として購入した場合、法律上は出品者（＝売主）と落札者（＝買主）との間の「売買契約」が成立したことになりますから、通常は代金の支払と同時に品物の引渡しが行われなければなりません。ところが、落札者が代金の支払いを済ませたにもかかわらず、出品者が品物の引渡しを行わないとすれば、落札者は出品者に対して品物を直ちに送ってくれるように請求することができます。それでも品物を送ってこない場合には、売買契約を解除し、振り込んだ代金を返してくれるよう請求することになります。ところで、落札者の請求によって、出品者が品物を送ってくれるか、代金を返してくれればよいのですが、もしそれができないときは、落札者はインターネットオークション業者に対して、損害賠償を請求できるのでしょうか。インターネットオークション業者は、オークションの場所をインターネット上で提供したり、出品者と落札者の仲介をするだけなので、原則的には、出品され落札された品物の中身の問題や、出品者と落札者との間の金銭上のトラブルなどについては、ほとんど関与しないものです。言い換えれば、消費者間において行われるインターネットオークションにおいては、インターネットオークション業者は、消費者間における品物の売買情報の提供者にすぎないので、品物の売買契約は、あくまで出品者と落札者の間で行われることになります。したがって、この両者においては、それぞれの自己責任が原則ということになります。また、多くのインターネットオークション業者は、そのオークションを利用して商品の売買をする出品者と落札者との売買契約などについては、一切の責任を負わないこととする利用規則などを定めているようです。ただし、インターネットオークション業者は、インターネットオークションのシステムを維持・管理する責任を負っていますので、維持管理に何らかの問題がある場合には、インターネットオークション業者の責任を問うことも可能です。例えば、インターネットオークションに出品された品物が、明らかに偽ブランドであることを、正規のブランド会社から知らされていたにもかかわらず、これをそのままにしていたような場合には、インターネットオークション業者の責任が問題となる可能性があります。インターネットオークションでの取引は、相手の姿や品物を直接確認することが少ないので、それだけトラブルが発生しやすいものです。トラブルに巻き込まれたときは、お近くの司法書士事務所にご相談ください。

インターネットには様々なオークションのページがあります。オークションのページに欲しかった品物が出品されていたので入札したところ、首尾よく落札、代金は前払いと指定されていたので、出品者が指定する口座に振り込んだにもかかわらず、いつまで待っても品物が送られてこない、などというトラブルが増えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
オークションとは、出品者が出品した品物を競り落として購入することですが、インターネットオークションは、この行為がインターネット上で行われる点を除いて通常のオークションと相違ありません。したがって、その品物をインターネットオークションで競り落として購入した場合、法律上は出品者（＝売主）と落札者（＝買主）との間の「売買契約」が成立したことになりますから、通常は代金の支払と同時に品物の引渡しが行われなければなりません。
ところが、落札者が代金の支払いを済ませたにもかかわらず、出品者が品物の引渡しを行わないとすれば、落札者は出品者に対して品物を直ちに送ってくれるように請求することができます。それでも品物を送ってこない場合には、売買契約を解除し、振り込んだ代金を返してくれるよう請求することになります。
ところで、落札者の請求によって、出品者が品物を送ってくれるか、代金を返してくれればよいのですが、もしそれができないときは、落札者はインターネットオークション業者に対して、損害賠償を請求できるのでしょうか。
インターネットオークション業者は、オークションの場所をインターネット上で提供したり、出品者と落札者の仲介をするだけなので、原則的には、出品され落札された品物の中身の問題や、出品者と落札者との間の金銭上のトラブルなどについては、ほとんど関与しないものです。
言い換えれば、消費者間において行われるインターネットオークションにおいては、インターネットオークション業者は、消費者間における品物の売買情報の提供者にすぎないので、品物の売買契約は、あくまで出品者と落札者の間で行われることになります。したがって、この両者においては、それぞれの自己責任が原則ということになります。
また、多くのインターネットオークション業者は、そのオークションを利用して商品の売買をする出品者と落札者との売買契約などについては、一切の責任を負わないこととする利用規則などを定めているようです。
ただし、インターネットオークション業者は、インターネットオークションのシステムを維持・管理する責任を負っていますので、維持管理に何らかの問題がある場合には、インターネットオークション業者の責任を問うことも可能です。
例えば、インターネットオークションに出品された品物が、明らかに偽ブランドであることを、正規のブランド会社から知らされていたにもかかわらず、これをそのままにしていたような場合には、インターネットオークション業者の責任が問題となる可能性があります。
インターネットオークションでの取引は、相手の姿や品物を直接確認することが少ないので、それだけトラブルが発生しやすいものです。トラブルに巻き込まれたときは、お近くの司法書士事務所にご相談ください。